
TOKYO / KYOTO
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Still There. ─ ニューヨーク三部作:第二章
かつてそこにあったもの、今もそこにあるもの。
8枚の写真で綴る、ニューヨークの物語。
2026年2月に開催しました「ニューヨーク三部作」の第一章“SYNCHRONY”では、たくさんの方にお越しいただきました。ご来場、ありがとうございました。そして、第二作目にあたる本展示“Still There.”は2001年9月11日ニューヨークで起きた「同時多発テロ」の現場を2025年の滞在時に収めたものです。少し、25年前の出来事を振り返ってみましょう。
2001年9月、10歳だった僕はちょうど布団に入るところでした。
母が「アメリカで大変なことが起きてる」と叫んでいるのが聞こえたのです。慌ててリビングに行き、テレビに目をやりました。すると、ブラウン管には非現実的な光景が映し出されていました。スピルバーグの映画だと思いたかったのですが、彼はこんな過激な映画はとらないと確信した僕は、改めて起きたことの重大さを感じ取りました。 報道で繰り返される映像に、心がギューっと何か締め付けられるようになったのを覚えています。その時、学校の国語の授業ではスピーチの授業でしたので、僕はこの同時多発テロのことを調べて画用紙で模型を作り発表しました。
テレビを通して、街が復興していく様子を見ながら10代を過ごした僕は「いずれ、ここに行くことになるんだろうな」という思い、そして「自分自身の目で見なければいけない場所だ」という気持ちと覚悟を持ち続けていました。
時は流れ、2024年の話です。この年に祖父と父を亡くしました。 長く終わりのない洞窟を彷徨っていた時間があるように思いました。2025年、34歳になった僕は10歳からの約25年の間に起きた様々な思いを胸にニューヨークへ向かいました。凍てつくような風が吹く中、どこかに感じ取る人々の暖かさに出会います。この写真展は、25年にわたり僕が思い描いてきたニューヨークの記録であり、今もなお、あの場所にある人々の愛や祈りを見つけた旅の報告でもあります。
福岡大季 拝

